コミュニティ型賃貸住宅という新たな形態の賃貸住宅をご存じでしょうか?
入居者が利用できる共用スペースがある集合住宅で、大家さんや入居者にとって合理的かつ安心感のある暮らしが実現できる住空間として注目されています。
賃貸住宅を経営する所有者にとってどのようなメリットがあるか、経営するコツについて解説します。
賃貸住宅の空室にお悩みの方はぜひご参考ください。
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コミュニティ型賃貸住宅とは、近年注目されている賃貸住宅の形態です。
通常の賃貸物件のように部屋を一室借りるだけでなく、建物に付加価値を付けて暮らしを提供する賃貸物件です。
入居者同士が自然に交流するため、緩やかなつながりが生まれ、安心した空間で暮らせます。
コミュニティ型賃貸住宅には正式な定義があるわけではなく、さまざまな住まいのタイプの総称と考えましょう。
コミュニティ型賃貸住宅の種類をご紹介します。
コミュニティ型賃貸住宅の種類①コモン付き賃貸住宅
コモン付き賃貸住宅とは、個人の住居以外に「コモンスペース」が用意されている物件です。
コモンスペースとは入居者が共同で利用するスペースであり、入居者が自然に顔を合わせられ、コミュニティ形成を促します。
広々としたラウンジやキッチンなど、賃貸住宅によってコモンスペースはさまざまです。
コモンスペースは簡単なルールが決められていて、入居者はマナーを守って利用することが求められます。
コミュニティ型賃貸住宅の種類②コレクティブハウス
コレクティブハウスとは、コモン付き賃貸住宅以上に入居者同士の繋がりが生まれやすい仕組みの賃貸住宅です。
一般的な賃貸住宅と異なり、入居者自身が管理・運営する点が大きな特徴です。
キッチンやラウンジ、中庭などの共有スペースが充実していて、食事や料理などの交流が楽しめます。
コミュニティ型賃貸住宅が生まれた背景
コミュニティ型賃貸住宅はどのような背景によって生まれ、現在人々に受け入れられているのでしょうか。
これまでの居住空間は、プライバシーを守ることに重きを置いて設計されていました。
しかし、プライバシーを守ることで個人が孤立し、人との繋がりが希薄になることが問題視されるようになりました。
誰にも頼れない孤立や孤独は、経済的困窮や孤独死などさまざまな問題を引き起こします。
時代背景の変化により、住まいにはプライバシーに配慮しながらも、自然に地域住民が関わり合える共生という性質が求められるようになりました。
他人と関わり、「共生」「共助」するという考え方が広がっています。
また若年層や単身世帯を中心に、賃貸住宅のニーズが多様化しています。
住居は「帰って寝られるスペース」という認識ではなく、「暮らしを充実させるための空間」という認識にシフトしています。
したがってコミュニティ型賃貸住宅という個性的な集合住宅は付加価値があり、入居者のニーズに応えられます。
シェアハウスとの違い
他人と繋がりを持って暮らすという面から、コミュニティ型賃貸住宅はシェアハウスと似ていると感じるかもしれません。
コミュニティ型賃貸住宅は、入居者同士のコミュニケーションを充実させる一方で、プライベートの部分はしっかりと守るというところです。
シェアハウスとは、コミュニティ形成を促進する意味合いより、居住空間を共有してコストパフォーマンスを充実させることを優先した賃貸住宅です。
シェアハウスは家賃を抑える目的で入居する方が多い一方で、コミュニティ型賃貸住宅は、コミュニケーションを積極的に持ちたいという方が集まりやすい特徴があります。
コミュニティ型賃貸住宅のメリットとデメリットとは?
コミュニティ型賃貸住宅とはどのような特徴があるか、生まれた背景をご理解いただいたうえで、メリット・デメリットについてご紹介します。
メリットとデメリットを理解し、所有者としてどのような点に配慮すべきか整理しておきましょう。
コミュニティ型賃貸住宅のメリット
コミュニティ型賃貸住宅は暮らしに求めるものが共通している方が集まりやすく、コミュニティが形成されやすい特徴があります。
入居者の属性が共通することは、賃貸住宅を経営するうえでメリットがあります。
入居者同士に繋がりが生まれると、居心地の良さから退去する機会の減少が期待でき、空室対策として有効です。
また、生活する場を心地良くしたいという意識を持つ方が多いので、賃貸住宅を丁寧に扱ってくれる傾向があります。
所有者としては、ご自身の物件にマナーを持った優良な住人に入居してほしいと思うことは当然の心理です。
コミュニティ型賃貸物件は普及してから年数が浅いので、競合物件が少ないこともメリットです。
ニーズに対して供給量がさほど多くないので、コミュニティ型賃貸住宅は不動産投資において狙い目とも言えるでしょう。
さらに、コミュニティ型賃貸住宅は一般的な物件より入居者同士の繋がりが深いため、空き巣被害や盗難被害に遭いにくいメリットがあります。
たとえば、集合ポストやゴミ捨て場が荒れていると、空き巣被害や放火被害の標的になる確率が上がります。
入居者が日頃から大切に管理していれば、そのような犯罪リスクは少なくなるでしょう。
セキュリティの高さは、トラブルの発生を防止します。
入居者自身が維持管理することで、生活空間をより良く安全に保つことが可能です。
コミュニティ型賃貸住宅のデメリット
コミュニティ型賃貸住宅は、共用スペースがあり、設備、備品も多いため、維持管理する費用や手間が通常の物件よりも多くかかる点がデメリットに挙げられます。
賃貸物件の管理に慣れていない方は、不動産管理会社に委託することがおすすめです。
また、借主を募集するときには管理費が通常の物件より高額になることを理解してもらわなければなりません。
年数が経つと、リフォームや設備の維持費がかかることも計画に入れておく必要があるでしょう。
コミュニティ型賃貸住宅を経営するコツとは?
コミュニティ型賃貸住宅は特徴的なので、経営の際は事前にコツを抑えておきましょう。
コミュニティ型賃貸住宅を経営するコツ①適切なターゲット設定
所有する不動産の立地は、コミュニティ型賃貸住宅を成功させるかどうかの鍵を握ります。
立地の人口や消費動向を検証して、どのような層がターゲットになるかを検討しましょう。
また、ターゲットにどのようにアプローチするかの見極めは大切です。
やみくもにスタートさせるのではなく、入念な検証と計画を立てることがコミュニティ型賃貸住宅を経営するコツです。
コミュニティ型賃貸住宅を経営するコツ②持続可能な企画・管理
コミュニティ型賃貸住宅はハード面を整えて完成というものではなく、所有者と入居者が持続して育てていくものと認識しておくことが大切です。
コツとしては、都度、改善を繰り返して、入居者が満足して暮らせるコミュニティ形成を持続していくことが挙げられます。
コミュニティ型賃貸住宅を経営するコツ③トラブルを予測し回避する
コミュニティ型賃貸住宅の経営を成功させるコツは、物件のコンセプトと入居者の理想にギャップを生じさせないことです。
賃貸住宅のコンセプトに否定的な入居者が入ってしまうと、入居者同士のコミュニティ形成は難しいでしょう。
入居する際に面談をおこなうなど、事前に方向性が合う入居者を厳選することもおすすめです。
まとめ
コミュニティ型賃貸住宅とはどのような集合住宅なのか、メリットやデメリットについて解説しました。
所有物件に空室がある場合は、思い切ってコモンスペースとして活用する方法も1つの戦略です。
ご紹介した運営のコツを掴み、不動産経営を成功させましょう。
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