不動産投資を検討している方のなかには、スマート賃貸という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は、スマート賃貸の経営によるメリットやデメリットについてご紹介します。
不動産投資をご検討の方は、ぜひ参考にしてみてください。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちらスマート賃貸とは?
まず最初に、スマート賃貸の概要や特徴についてご紹介します。
スマート賃貸とは?
スマート賃貸とは、戸建住宅や分譲マンションなどで採用されている、スマートハウスとしての機能を持った賃貸物件です。
スマートハウスとは、HEMS(ホームエネルギーマネージメントシステム)というシステムを用いて、エネルギー消費を最適化できる住宅といった意味があります。
スマートハウスというと、太陽光発電が思い浮かびますが、インターネットなどで電化製品を最適化することもスマートハウスの特徴です。
スマート賃貸とは、スマートハウスのなかでも、とくにインターネットによる機能を持つ賃貸物件のことになります。
電化製品などをインターネットやブルートゥースを使って、音声などでコントロールしたり、外出先からのも家電などの操作が可能です。
そもそも、スマートハウスには、セキュリティの向上と利便性の向上という2つの機能があります。
IoT機器の技術進化による向上で、これまでできなかった自動監視や遠隔操作などができるようになりました。
IoTとはInternet of Thingsの略語で、モノ同士がインターネットを経由して作動する、モノのインターネットという意味があります。
玄関の鍵やテレビドアホン、照明器具、テレビやカーテンに至るまで音声による操作が可能です。
また、玄関を開けたら自動的に照明がついたり、テレビがついたりということも可能で、外出時の照明やテレビの消し忘れを防止することもできます。
そのため、IoT賃貸物件とも呼ばれているのです。
導入しやすいIoT機器
スマート賃貸といっても、設備すべてをIoT化するわけではなく、部分的に取り入れることも可能です。
予算に合わせて、ターゲット層に合った導入をおすすめします。
比較的導入しやすいIoT機器をご紹介しますので、参考にしてみてください。
スマートロック
スマートトックとは、スマートフォンで玄関の鍵を操作できるシステムです。
鍵の紛失を防ぐために効果的で、入居者に人気のあるIot機器となります。
スマートロック付きというだけでも十分アピールが可能でしょう。
スマートロックは後付けが可能で、特別な工事も必要ないため取り入れやすいのがメリットです。
ネットワークカメラ
部屋の中にネットワークカメラを設置することで、外出先から部屋の様子をスマートフォンやパソコンなどから監視することができます。
自宅に不審者が侵入した場合や、ペットの様子をチェックすることが可能です。
ネットワークカメラも特別な工事は不要となりますので、導入しやすいIoT機器といえます。
カメラの種類によって価格は異なりますが、安いものだと2万円程度で購入可能です。
スマートスピーカー
AIが搭載されたスピーカーに話しかけることで、さまざまな家電の操作が可能になるIot機器です。
照明やテレビ、オーディオ、カーテンの開閉などもおこなうことができます。
さらに、予定などをリマインドしてくれる機能もあり、より便利でスマートな生活が可能です。
スマート賃貸を経営するメリット
次に、スマート賃貸の経営をするメリットについてご紹介します。
空室対策として有効
IoT機器の導入は、空室対策でお悩みの賃貸物件にとても効果的です。
2017年頃から、スマートスピーカーが発売されたことにより、急速に進展してきました。
戸建住宅や分譲マンションのスマート化が普及し、賃貸物件でも徐々に普及しつつあります。
しかし、大手不動産会社の賃貸物件ではスマート賃貸を取り入れている会社も多いですが、一般のオーナーさまの賃貸物件では、まだまだ浸透されていません。
まだまだスマート賃貸と呼べる賃貸物件は少ないため、空室対策には有効といえるでしょう。
IoT機器を取り入れることで、生活の質が向上するだけではなく、セキュリティ面の向上が大きいのも入居者にとってメリットとなります。
実際、賃貸の人気設備の上位には、オートロックやホームセキュリティ、防犯カメラなど、セキュリティ強化の設備が多くあがっているのです。
入居募集の際に有利になるほか、長く入居していただくことで、退去の際の修繕費用や、入居時の仲介手数料などが減ることもメリットといえます。
管理料が安くなる場合がある
スマート賃貸は、部屋のIoT化だけではなく、管理に関してもIoT化が可能です。
たとえば、家賃集金や入居希望者の内見、業者の発注管理などを自動化することで、管理料を安くしている管理会社もあります。
また、スマートロックの導入によって、鍵の交換費用がかからないことや、入退去時の鍵の受け渡しが必要なくなるのもメリットといえます。
スマート賃貸を経営するデメリット
最後に、スマート賃貸を経営する際に考えられるデメリットについてご紹介します。
対応してくれる管理会社が少ない
スマート賃貸を経営する際、管理会社に管理を委託することがほとんどだと思います。
しかし、IoTの管理に対応している管理会社が少ないというのが現状です。
IoT賃貸を管理するためには、さまざまな知識がないと管理がむずかしいので、導入しているのは一部の大手管理会社となってしまいます。
故障対応
IoT賃貸を経営するデメリットとして考えられるのが、機器の故障リスクでしょう。
実際、以前の賃貸経営では、故障しやすい設備は極力導入しないように、という考えが昔は根付いていました。
また、IoTに設備投資した際、借主が故意に破損したものではない限り、オーナーさまに修繕義務があるのです。
しかも、IoT機器は常にインターネットに繋がっている必要があります。
そのため、インターネットの接続不良などにも対応しなければいけません。
また、セキュリティ面ではサイバーテロの危険性も考えられます。
最悪なケースでは、スマートフォンやパソコンにまでダメージを与えてしまうことのあるのです。
先ほどもお伝えしましたが、IoT対応の管理会社が少ないということもあり、どこまで故障リスクに対応できるかが重要となります。
IoT管理がしっかりしている管理会社では、セキュリティ対策や故障時のサポートが充実している会社もあります。
やはり、IoT賃貸の経営を成功させるためには、管理会社選びが重要となるでしょう。
コストがかかる
IoT賃貸はまだまだ少ないため、IoTの対応機種もあまり揃っていないというのが現状です。
そのため、限られたメーカーに依存することになってしまいます。
また、各機器を揃えるための設備投資に多くの費用がかかってしまい、通常の物件より初期投資が多くなるのもデメリットです。
空室対策のために多くの機器に投資するのは危険性が高いので、まずはスマートロックやネットワークカメラなどの初期投資が少なくて済むIoT機器から導入してみるというのも一つの方法でしょう。
まとめ
今回は、スマート賃貸を経営する際のメリットやデメリットをご紹介しました。
IoT化が進む社会において、スマート賃貸も今後伸びていくと予想されます。
ただし、まだまだIoT管理ができる管理会社が少ないのが現状です。
今回ご紹介した、メリットやデメリットをしっかり把握したうえで、スマート賃貸の経営を検討してみてください。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら