賃貸物件での畳の交換は誰が負担する?修繕方法や費用相場もご紹介

賃貸物件での畳の交換は誰が負担する?修繕方法や費用相場もご紹介

賃貸物件をお探しの方のなかには、畳がある部屋を探している方もおられるでしょう。
しかし、畳はきちんとした手入れが必要だったり、不注意による畳の損傷で借主が交換費用を負担したりしなければならないので、注意が必要です。
そこで、賃貸物件の契約をお考え中の方に向けて、畳の修繕方法や畳の交換時は誰が負担をするのか、また畳の交換にかかる費用についてご紹介していきます。

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賃貸物件での畳の交換①修繕方法と傷めない使用方法

賃貸物件での畳の交換①修繕方法と傷めない使用方法

賃貸物件でも必要になる畳の修繕方法と、傷めない使用方法について解説していきます。

賃貸物件の畳の修繕方法

畳の修繕方法には「表替え」「裏返し」「畳替え」の3つの方法があります。
それぞれ、どのような方法でおこなうのかご紹介します。

表替え
表替えとは、畳表を新品に交換し、畳床はそのまま再利用する方法です。
表替えするタイミングは、およそ4~5年ですが、畳の傷み具合によってはもっと早く交換する場合や、長持ちする場合もあります。
表替えすることで、見た目は新品同様でイグサの香りが部屋中に広がります。
ただし、畳床は交換していないため、踏み心地は変わらないため注意が必要です。

裏返し
裏返しという修繕方法は、単に畳を裏返す方法です。
畳表は両面使用できるので、裏返すことで新品同様に畳を使用できます。
裏返しをするタイミングは、およそ2~3年後で傷みや色褪せが目立つようになったらおこないます。

畳替え
畳替えとは、畳表と畳床、畳縁のすべてを新しいものに交換する方法です。
畳替えすることで、見た目の良さやイグサのにおいが広がるだけでなく、踏み心地もクッション性のある畳を感じることができます。
畳替えのタイミングは、およそ10年と言われています。
また、年数に関係なく、汚れや傷が畳床まで及んでいた場合は、畳替えでの修繕が必要になるでしょう。

賃貸物件の畳を傷めない使用方法

賃貸物件の畳を傷めないように使用するには、日頃から手入れする必要があります。
畳の手入れ方法は3つあります。

固く絞った雑巾で拭き掃除をする
畳は湿気に弱く、すぐにカビが発生してしまいます。
そのため、拭き掃除をする際は、必ず固く絞った雑巾で拭くようにしてください。
濡れた雑巾では、畳に水滴が染み込み、カビの原因となってしまいます。

掃除機を掛けるときは畳の目に沿うように
畳の目に逆らって掃除機をかけると、畳の毛羽立って劣化を進めてしまう可能性があります。
そのため、掃除機をかけるときは、畳の目に沿うようにおこないましょう。

梅雨の時期は掃除機を毎日する
梅雨の時期はもっともダニが繁殖しやすい時期です。
ダニは、髪の毛やホコリ、食べかすを餌としているため、毎日掃除することをおすすめします。
また、畳のある部屋に、ぬいぐるみや座布団などダニが繁殖しやすいものがある場合は、洗濯するとダニの繁殖も抑えることができます。

賃貸物件での畳の交換②費用は誰が負担する?

賃貸物件での畳の交換②費用は誰が負担する?

では、賃貸物件の畳の交換が必要な状態のとき、借主と貸主のどちらが費用を負担するのでしょうか。
畳の交換費用は、基本的に貸主が負担をしますが、借主が負担するケースもあります。
それぞれどんな場合に、畳の交換費用を負担する必要があるのか見ていきましょう。

大家さんや管理会社である貸主が畳の交換費用を負担するケースとは

大家さんなど貸主が畳の交換費用を負担するのは、入居時や退去時のタイミングが一般的です。
また、賃貸借契約書に借主が負担する旨の記載がない限りは、貸主が負担をすると思っていても良いでしょう。
ただし、畳の経年劣化による交換に限ります。
畳の表替えなどもその一つで、次の入居者を確保するために貸主がおこなうものです。
これは、国土交通省が定めている「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」にもその旨が記されています。
つまり、賃貸物件の貸主は、建物を貸して収入を得ている以上は、入居者が生活するために必要な付帯設備を修繕する義務があります。
畳もそのなかに当然含まれているからです。
ただし、賃貸借契約による特約により、表替え費用を借主負担にしている場合もあるので、契約書でしっかり確認しておく必要があります。

借主が畳交換費用を負担するケースとは

一方で、借主が畳交換を負担するケースは以下のような場合です。

●タバコによって畳がこげてしまった場合
●家具によって畳がへこんだ場合
●食べ物や飲み物によるシミができた場合
●カビが生えてしまった場合


このように借主による故意・過失にあたるものは、借主が負担するケースが多いようです。
民法でも「賃借人は賃借物を注意を払って使用する義務を負う」とされています。
そのため、借主の故意・過失が認められるような使い方で、畳を損傷した場合は、借主の責任にて修繕をおこなう必要があるのです。
では、借主の負担範囲はどこまでなのでしょうか。
たとえば、6畳の部屋で1畳だけカビが生えてしまった場合です。
このケースの場合、6畳すべてを借主が負担しなければならないのか、カビが生えた1枚だけを負担するのかという疑問が出てくるでしょう。
こちらも、前述で触れた「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、原則1枚単位で損傷した数だけ負担することになっています。
そのため、このケースの場合は、借主の負担は1畳のみの負担でということになります。
このように、入居中に畳を交換する場合は、経年劣化ではない限りは借主負担になるため注意が必要です。

賃貸物件での畳の交換③借主が負担する際の費用相場

賃貸物件での畳の交換③借主が負担する際の費用相場

借主の不注意によるもので、畳交換をしなければならなくなった際に、交換費用はどのくらいかかるのでしょうか。
賃貸物件の畳の交換費用の相場を表替え、裏返し、畳替えについてそれぞれご紹介します。

畳の表替えの費用相場

畳の表替えで交換する際の費用相場は以下のとおりです。

畳の表替え/1畳:5千円~2万円
こちらは、1畳分の相場となるため、6畳交換となれば3~12万円となります。
畳の表替えは、新しく張り替えるゴザのグレードによって費用に差がでます。
おもに、イグサの産地や品質、使用料によって、費用は大きく異なり、品質が良いほど耐久性が良いのが特徴です。
表替えは、畳を一度作業場に持ち帰っておこなわれますが、ほとんどの場合が1日で作業が完了します。

畳の裏返しの費用相場

畳の裏返しで交換する際の費用相場は以下のとおりです。

畳の裏返し/1畳:4,000円前後
畳の裏返しの場合は、6畳交換となれば2万4,000円前後となります。
裏返しの費用は、畳の張り替えのなかでは一番手間がかからず低価格と言えます。
裏返しの場合も、表替えと同様に畳を一度作業場へ持ち帰り、完了後に納品するので、お住まいに近い業者であれば当日中にも完了します。

畳替えの費用相場

畳替えで交換する際の費用相場は以下のとおりです。

畳替え/1畳:1~3万5,000円
畳替えの場合は、6畳交換となれば6~21万円となります。
畳表と畳床、畳縁のグレードによって価格が大きく異なり、高品質のものはさらに高額になります。
施行にかかる期間は2~10日くらいかかります。
畳交換では、表替え・裏返し・畳替えすべてにプラスで運賃費や消費税が発生するため注意が必要です。

まとめ

賃貸物件での畳の交換において修繕方法には、表替え・裏返し・畳替えの3つの方法があります。
また、経年劣化での畳の交換以外は、基本的に借主が費用を負担する必要があります。
畳の賃貸物件を選ぶ際は、畳を傷めないように日頃から手入れができるかどうか、また畳の交換費用も考慮して選ぶと良いでしょう。

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