住宅購入をお考えの方は、長期優良住宅という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
しかし、具体的にどういった所が優れていて、どういった建物なのか知らない方が多いと思います。
この記事では、長期優良住宅とはいったいどういう建物なのか?そして、購入した場合、どういったメリット・デメリットがあるかご紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
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ここでは、長期優良住宅がどういった特徴のある建物なのかご紹介していきます。
長期優良住宅とは
長期優良住宅とは、長期間に渡り快適な生活を送ることができる設計がされた住宅のことです。
具体的には、9つある項目をクリアして、審査に合格した住宅のみが長期優良住宅として認定されます。
この認定は、長期優良住宅の普及の促進に関する法律に準じたものなので、認定住宅を購入することで、税金面などでさまざまなメリットを得られます。
中古住宅も長期優良住宅をして認められる
長期優良住宅は、新しく物件のみが認定されると思っている方も多いと思います。
しかし、9つの項目さえクリアしていれば中古住宅でも長期優良住宅の認定を受けることが可能です。
当時は、新築住宅のみの適用を予定していましたが、2016年の法改正によって中古住宅も対象となりました。
そのため、中古住宅を購入してリフォームをして、項目を満たした場合は長期優良住宅としての優遇を受けることが可能です。
9つの項目としては、耐震性・省エネルギー性能・環境への配慮・維持管理の容易さ、などの項目があります。
中古住宅で9つの基準をクリアするのは大規模な工事が必要な場合もありますが、そういったリフォームに対しても補助金がでたりするので、中古住宅を購入してリフォームすることを検討しても良いでしょう。
長期優良住宅の特徴
長期優良住宅の特徴としては、大きく3つのポイントがあげられます。
1つ目は、長期間快適な生活を送れるという点です。
長期優良住宅では、維持管理の容易さなどの項目が審査基準となっているだけあって、居住している間の維持管理がとてもラクです。
また、断熱性能に優れているため、外気の影響を受けにくく、夏や冬でも快適に暮らせます。
さらに、バリアフリー設計になっていることがほとんどなので、長年住んで年をとったときでも不自由なく生活ができるといった特徴があります。
2つ目は、災害に対しての耐性がある点です。
長期間住む事を前提としているため、地震などの自然災害にも耐えられる設計となっています。
とくに、耐震性などは基準が高くなっているので、大規模な地震が発生しても安心して過ごせます。
3つ目は、環境に配慮した設計になっている点です。
先ほどご紹介したとおり、断熱性能に優れた設計となっているので、夏場のエアコンや冬場のストーブなどの使用を抑えられます。
エアコンやストーブを使わないことで、電気やガスの使用を抑えることができ、結果として地球温暖化防止に貢献することができます。
長期優良住宅を購入するメリット
ここからは、長期優良住宅を購入したことで得られるメリットをご紹介します。
全部で7つのメリットをご紹介するので見ていきましょう。
住宅ローンが控除される
長期優良住宅を購入した場合、住宅ローンの控除が受けられます。
一般的に住宅ローン控除の限度額は、4,000万円が上限となっていますが、長期優良住宅では5,000万円までが控除対象と上限額が増加します。
仮に、同じ条件で上限額まで控除を受けた場合、年間で12万円ほどの差が出てくるので、金銭面で大きなメリットとなります。
不動産の取得税控除を受けられる
メリットの2つ目として、不動産の取得税控除を受けられるという点があげられます。
不動産を取得した場合、普通の住宅であれば1,200万円まで控除を受けられますが、長期優良住宅は上限額が1,300万円となります。
100万円の差しかありませんが、税金控除を受けられるという点では大きなメリットです。
登録免許税の優遇
長期優良住宅を取得すると、登録免許税の税率を低くすることができます。
登録免許税とは、不動産を取得した場合におこなう所有権移転登記にかかる税金のことです。
具体的には、通常0.15%の税率がかかる保存登記の税率が0.1%に、0.3%の税率がかかる移転登記は0.2%に税率が引き下げられます。
これによって、登記手続きの際にかかる出費を減らすことができます。
固定資産税の優遇
長期優良住宅を購入すると、固定資産税の減税期間が延長されます。
通常、一戸建住宅で3年、マンションで5年間税金を減額してもらえますが、その期間がそれぞれ2年ずつ延長されます。
減税期間中は、固定資産税の支払いが半額になるため、その期間が2年間伸びることは大きなメリットと言えるでしょう。
ただし、優遇を受ける場合はさまざまな条件があるため、優遇を受けるのであればその条件を満たす必要があります。
条件には、床面積や建物の面積など細かな規定があるため、購入前に確認してみましょう。
住宅ローン金利の引き下げ
長期優良住宅を購入すると、住宅ローン金利を引き下げてもらえます。
金利引き下げを受けるには、「フラット35」で住宅ローンを組むことが条件となります。
また、フラット35で住宅ローンを組む際に、「フラット35s」という商品を選ぶと、さらに金利を抑えた借り入れが可能です。
地震保険料の割引
長期優良住宅は、耐震性に優れた造りなので地震保険料が割引されます。
長期優良住宅は、耐震等級2以上が認定条件となっているため、地震保険の割引が受けられるのです。
地震保険は長期間支払い続ける費用なので、その費用が割引になるのは大きなメリットです。
補助金をもらえる
長期優良住宅を建てるとクリーンエネルギー化に貢献したとして補助金がもらえます。
補助金をもらう条件には、指定された材料を使い建築することや、地域の業者に建築を依頼することなどがあります。
条件を満たした場合は、100万円以上の補助金をもらえるので、詳細を国土交通省の公式サイトから確認してから建築してください。
長期優良住宅を購入するデメリット
続いては、長期優良住宅を購入した場合のデメリットをご紹介します。
住宅の建築コストが高い
長期優良住宅は、性能の高い住宅を建築する代わりに、建築コストが普通の住宅よりも高くなります。
耐震性能や断熱性能を高くして、使用する材料なども良い物を利用するので、どうしても建築コストは上がってしまいます。
そのため、この点はデメリットと言えるでしょう。
ただし、補助金を利用すれば高額な建築コストを抑えられるので、積極的に補助金などを活用しましょう。
建築時間が長い
長期優良住宅は建築にかかる時間が長くなりがちです。
まず、設計で認定の条件を満たさなければ建築を開始できないので、設計段階でつまずくと大幅に竣工が遅れることもあります。
そのため、住宅を建てる際は、早めに依頼するか実績のある建築会社に依頼するようにしましょう。
申請に手間がかかる
補助金や税金の控除を受けるための手続きには手間がかかります。
とくに、補助金などは地域によって条件が違ったり、手続きの仕方が異なる場合があるのでこの点がデメリットとなります。
また、申請に手数料がかかる点も頭に入れておきましょう。
まとめ
長期優良住宅を購入するメリット・デメリットをご紹介しました。
最近では、自然災害や地球温暖化の影響が大きくなってきているので、長期優良住宅を購入すると快適に生活ができることでしょう。
控除を受けたり補助金を利用するとコストを抑えて購入できるので、計画的に住宅の購入を行なってください。
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